スターサーバーとロリポップを試して比較してみた。どっちが速い
2023/09/17
最近人気になってきているスターサーバーとロリポップを比較してみました。比較したのは、どちらもスタンダードプランです。
この2つのプランは月額料金も同じでサーバー容量も近いので比較検討するケースも多いのではないでしょうか。
スターサーバーはクラウド型サーバーでオールSSDを採用していることで、速度が速いというのが売りです。実際にロリポップとはどれくらいの違いがあるか調べてみました。
スターサーバーの特徴とまとめた記事はこちらです↓
» スターサーバーはオールSSDで評判も上々!無料プランは広告なし
料金・スペック比較
まずは料金とスペックを比較しました。
機能・要件 | ロリポップ! スタンダード | スターサーバー スタンダード |
---|---|---|
初期費用(税込) | 1,620円 | 1,620円 |
月額費用(税込/12ヶ月契約) | 540円 | 540円 |
容量 | 120GB | 100GB(SSD) |
転送量 | 100GB/日 | 300GB/月 |
WordPress | 利用可 | 利用可 |
データベース(MySQL) | 30個 | 20個 |
マルチドメイン | 100個 | 3,000個 |
メールアドレス | 無制限 | 1,000個 |
無料独自SSL | 対応 | 対応 |
初期費用、月額料金は同じです。(どちらも6か月未満の契約は648円です。スターサーバーは1ヶ月のみの利用はなしで3ヶ月からです。)
料金は同じなので気になるのはスペックの違いですが、大きなポイントはサーバーディスクの違いです。容量は120GBと100GBでスターサーバーの方が20GB少ないですが、スターサーバーはSSDを搭載しています。SSDはHDDと比べて読み書きが高速にできるので速度が速いです。このSSDになっていることでどれだけ速度に違いがあるのかが気になります。
また転送量は、ロリポップは60GB/日です。それに対してスターサーバーは300GB/月です。日、30日で割ると10GB/日です。転送量では差があります。ロリポップの転送量60GB/日は十分余裕のある量ですので、10GB/日でもアクセスがそこまでないサイトだと問題ないように思います。
ただ、スターサーバーはクラウドなので、サイトのアクセスが増えて転送量が必要になった場合は、管理画面で即時プラン変更ができます。(上のプレミアムプランの転送量は1,000GB/月)
クラウドのメリットを生かしてアクセスが増えてスペックを上げる必要ができた場合は、簡単に変更できるメリットがあります。
そのほかのスペックは差はありますが、どちらも十分なので問題ないと思います。
比較してスターサーバーは速いの?
実際にロリポップのスタンダードプランで運用しているサイトを、スターサーバーのスタンダードプランにそのまま移設させてパフォーマンスを比べてみました。
2つのサイトで比較しました。
1つ目:サイト規模70ページ程度、WordPress
ページの表示速度分析ツールで計測
Web担当者Forum版 ページ速度分析ツールで数回計測してのだいたいの平均です。
<ロリポップ:トップページ>
表示速度でだいたい0.4~0.7秒程度でした。キャッシュ関連なしの場合、1.5~2.3秒程度でした。
<ロリポップ:特定の記事ページ>
表示速度でだいたい0.5~0.9秒程度でした。キャッシュ関連なしの場合、1.3~1.6秒程度でした。
<スターサーバー:トップページ>
表示速度でだいたい0.7~1.0秒程度でした。キャッシュ関連なしの場合、1.2~2.2秒程度でした。
<スターサーバー:特定の記事ページ>
表示速度でだいたい0.7~1.1秒程度でした。キャッシュ関連なしの場合、1.2~2.8秒程度でした。
数字的にはロリポップの方が少し速い数値です。体感的にも少しロリポップの方が速いかなという感じです。ブラウザをクロームからFirefoxに変えても同じような感じでした。
2つ目このサイト、WordPress
今ご覧になっているこのサイト(tuono034s.com)でも比較してみました。
ページの表示速度分析ツールで計測
数回計測してのだいたいの平均です。
<ロリポップ:トップページ>
表示速度でだいたい1.4~2.4秒程度でした。キャッシュ関連なしの場合、1.3~1.7秒程度でした。
<ロリポップ:特定の記事ページ>
表示速度でだいたい2.1~2.8秒程度でした。キャッシュ関連なしの場合、2.1~2.9秒程度でした。
<スターサーバー:トップページ>
表示速度でだいたい0.5~1.8秒程度でした。キャッシュ関連なしの場合、0.5~1.5秒程度でした。
<スターサーバー:特定の記事ページ>
表示速度でだいたい1.3~2.0秒程度でした。キャッシュ関連なしの場合、1.7~2.8秒程度でした。
こちらの場合は少しだけスターサーバーの方が速い数値です。体感的にも同様です。
2つのサイトの結果から
数値や体感的なところでは、サイトによって違う結果となりました。どちらにしても劇的な差はなかったです。タイミングや時間帯で速度のバラつきもありましたので、ほぼ同じような結果だと思います。
ロリポップはオールSSD環境ではないですが、データベースサーバーにSSDを採用しています。データベースサーバーは効果がとくに顕著に表れるので、大きな差がなかったのかもしれません。特に今回の2サイトはWordPressサイトなのでデータベースサーバーがSSDであることの影響が大きいと思います。
アクセスする時間帯や同居しているサイトのアクセス状況によっても変わってくると思いますし、これくらいの差ではほぼ違いはないような感じがしました。(アクセス数がかなり多いサイトやページ数が多い場合はまた状況は変わってくるとは思います。)
数値的な結果はあまり変わりがないような結果になりましたが、論理的にはSSDの方がHDDよりも高速に読み書きできるのは間違いありませんので、スターサーバーはおすすめできるレンタルサーバーだと思います。
また、上記に記載しましたようにスターサーバーはクラウド型なため、アクセスが大きく増えた場合などのプラン変更は容易に行えますので、サイトの移設・引っ越しに対してはリスクは少ないです。
(※クラウド型であってクラウドではないので注意が必要です。)
メリットもありますので、用途によっては十分選択できるサーバーだと思います。