ウェブマスターがウェブのことを書いたら

ウェブマスターとして働いている管理人がウェブで躓いたこと、ググったことを備忘録として書いています。主に技術的なこと、WEBサイト設計のこと

AdWordsリマーケティングの設定方法~LPリマケでやった設定・タグとか

   

 - AdWords

Googleアドワーズのリマケ(リマーケティング)広告の設定方法の備忘録です。タグの設定からアドワーズ管理画面内のキャンペーンの設定、広告配信開始まで、私が実際に設定した内容をまとめています。

今回リマケする対象

今回設定した内容は、掲載申込みLPを閲覧した人向けにリマケを行う場合の方法です。まだ一度も申込み完了をしていない人でLPを見た人です。

A.掲載申し込みLP

B.申込みフォーム

C.確認画面

D.完了画面

Aを閲覧した人でDを閲覧していない人に広告配信する場合です。基本的な設定箇所は同じですので、対象が違う場合も参考になると思います。

それでは以下から設定方法です。リニューアル版の管理画面で記載しています。

オーディエンスリストの設定

広告配信する対象を設定するリストを作成します。オーディエンスリストと言います。

※リニューアル版以前の呼称は「ユーザーリスト」です。アナリティクスで連携している場合、まだユーザーリストと表示されています。
※Googleのヘルプページではリマーケティングリストと書かれている場合もあります。


画面右上のスパナマークをクリックし、「オーディエンスマネージャー」をクリックします。

プラスマークのアイコンをクリックします。

「ウェブサイトを訪れたユーザー」をクリックします。

設定内容

オーディエンス名・・・自由に名称を設定します。
リストのメンバー・・・「ページを訪問したユーザー」
訪問したページ・・・「いずれかのルールグループに一致する」
 

「URL」-「次を含む」-「example.com/lp/」←実際のLPページのURL
「URL」-「次を含まない」-「example.com/lp/complete/」←実際の完了画面ページのURL

オーディエンスの初期サイズ・・・過去30日間のユーザーを含める(デフォルトのままにしました)
有効期間・・・30日(デフォルトのままにしました)
ステータス・・・オープン(デフォルトのままにしました)
説明文・・・任意で入力します。

上記の内容で設定し、最後に「オーディエンスを作成」ボタンをクリックします。

設定した当初はデータが溜まっていませんので、数字が小さいですが時間とともに数字が増えてきます。

コンバージョンアクションの設定

コンバージョンを計測するためのトラッキングコードを作成します。今回の場合、申込み完了ページ表示をコンバージョンとしています。

※Googleのサポートに問い合わせした際にお聞きしたのですが、この設定はなくても広告配信はできるようですが、費用対効果測定のためには設定しておいた方がいいとのことでした。


画面右上のスパナマークをクリックし、「コンバージョン」をクリックします。

先ほどと同じように、プラスマークのアイコンをクリックしコンバージョンアクションを作成します。


トラッキングするコンバージョンの種類を選択してください。と表示される画面で「ウェブサイト」を選択します。

設定内容

コンバージョン名・・・自由に名称を設定します。
カテゴリ・・・「申込み」
値・・・「すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる」-「通貨を設定しない」「1」
ソース・・・ウェブサイト
カウント方法・・・初回のみ(デフォルトのままにしました)
計測期間・・・30日(デフォルトのままにしました)
ビュースルーコンバージョン計測期間・・・1日(デフォルトのままにしました)
コンバージョン列に含める・・・チェックを入れる(デフォルトのままにしました)
アトリビューションモデル・・・ラストクリック(デフォルトのままにしました)

上記の内容で設定し、最後に「作成して続行」ボタンをクリックします。

トラッキングコードの取得

■Googleタグマネージャーを使用する場合


設定すると、「タグを設定する」の項目がありますので、「Googleタグマネージャーを使用する」をクリックします。

コンバージョンIDコンバージョンラベルが表示されます。タグマネージャー側の設定で利用しますのでメモしておきます。

最後に「次へ」ボタンをクリックするとコンバージョンアクションの作成完了です。

■タグマネージャーを使用せずにアドワーズのトラッキングコードを使用する場合

「自分でタグをインストールする」をクリックします。
グローバルサイトタグイベントスニペットが表示されます。

データ取得確認

次の段落で記載しているリマケタグをサイトに設定し、アドワーズ管理画面でタグを認識できれば、コンバージョンアクションのステータス表示が「コンバージョンを記録中」となりデータ取得できたことを確認できます。

新規に設定した場合は、「未確認」と表示されます。タグの設定から数時間かかるようです。

リマケタグの設定

リマケをするにはアドワーズのトラッキングタグをサイトに設定する必要があります。
方法は3つあります。

・アドワーズのトラッキングタグで設定
・Googleタグマネージャーで設定
・Googleアナリティクスのタグで設定

どれでも可能ですが、Googleアナリティクスのタグではオーディエンスリストの取得がうまくいかなかったのもありましたので、アドワーズのトラッキングタグか、Googleタグマネージャーで設定する方がいいように思いました。
私はGoogleタグマネージャーで設定しています。

Googleタグマネージャーで設定する場合の方法

Googleタグマネージャーで設定する場合、サイトのすべてのページにAdWordsリマーケティングタグを設定します。さらにコンバージョンのトラッキングも行う場合は、AdWordsコンバージョントラッキングタグを設置します。

※Googleタグマネージャーのトラッキングタグはすでに設定済の状態とします。

■AdWordsリマーケティングタグ

タグマネージャーでタグの新規追加を行います。タグに名称を付けて、タグの設定をクリックします。

タグタイプを「AdWordsリマーケティング」を選択します。

タグの設定
コンバージョンID・・・9桁の数字(コンバージョンアクション作成時に表示される)
カスタムパラメータ・・・なし
トリガー
配信トリガー・・・「All Pages」(デフォルトで存在するトリガー)

■AdWordsコンバージョントラッキングタグ

もう1つタグの新規追加を行います。タグに名称を付けて、タグの設定をクリックします。
タグタイプを「AdWordsコンバージョントラッキング」を選択します。

タグの設定
コンバージョンID・・・9桁の数字(コンバージョンアクション作成時に表示される)
コンバージョンラベル・・・19桁の英数字(コンバージョンアクション作成時に表示される)
トリガー
配信トリガー・・・申込み完了ページ閲覧のトリガーを新たに作成します。

トリガーの設定
トリガーの種類・・・ページビュー
このトリガーの発生場所・・・一部のページビュー
イベント発生時にこれらすべての条件が true の場合にこのトリガーを配信します・・・「Page URL」-「含む」-「example.com/lp/complete/」←実際の完了画面ページのURL
このトリガーへの参照
作成したAdWordsリマーケティングタグを参照

保存して完了です。バージョンを公開して反映させます。

アドワーズトラッキングタグで設定する場合の方法

コンバージョンアクション作成のページで記載されている手順で設定できます。
サイトのすべてのページにグローバルサイトタグを設定します。さらにコンバージョンのトラッキングも行う場合は、イベントスニペットタグを設置します。

■グローバルサイトタグ

サイトのすべてのページで設定します。headタグの間に貼り付けます。
ウェブサイトにグローバル サイトタグをインストールしていません」にチェック。

<!-- Global site tag (gtag.js) - Google AdWords: xxxxxxxxx -->
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=AW-986527220"></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag('js', new Date());

gtag('config', 'AW-xxxxxxxxx');
</script>

■イベントスニペット

コンバージョンページ(今回は申込み完了ページ)に設定します。headタグの間でグローバル サイトタグの直後に貼り付けます。
ページの読み込み」にチェック。

<!-- Event snippet for 掲載申込み完了 conversion page -->
<script>
 gtag('event', 'conversion', {'send_to': 'AW-xxxxxxxx/xxxxxxxxxxxxxxxxxxx'});
</script>

キャンペーンの設定

配信する広告の設定を行います。

「すべてのキャンペーン」-「キャンペーン」-「新しいキャンペーンを作成」をクリックします。

キャンペーンタイプを「ディスプレイ」で選択します。

キャンペーンの目標を「販売」に、キャンペーンのサブタイプを「標準のディスプレイ キャンペーン」に設定します。

キャンペーン名・・・自由に名称を設定します。
地域・・・「日本」
言語・・・「日本語」
単価設定・・・「クリック数」-「クリック数を自動的に最大化」
もしくは、「コンバージョン」-「コンバージョン数を自動的に最大化」
予算・・・「7000円」(自由に設定してください)

単価設定については、当初コンバージョン数が安定しない、多くは取れないと思いましたのでクリック数を最大化してどの程度のクリック率、クリック単価に落ち着くのかを確認しました。コンバージョンが一定数見込める場合は、コンバージョンを設定しても良いかと思います。

当初は入札単価は自動でいいと思います。数値が取れてから手動に切り替えるのが良さそうです。

広告開始した当初はクリック単価もクリック率も高くなっており、数日から数週間Google側が学習することで数値が安定してきます。

当初140円程度だったクリック単価が数日で変わっていきました。
<今回のリマケ参考値>

開始から日数クリック数表示回数クリック率平均クリック単価費用
1日目5248,3440.11%¥138¥7,183
2日目8246,6730.18%¥88¥7,202
3日目12541,6530.30%¥56¥6,948
4日目20935,1580.59%¥33¥6,957
5日目29043,5060.67%¥24¥6,997
6日目37646,8750.80%¥20¥7,413
7日目36341,9260.87%¥20¥7,374
8日目48944,4341.10%¥15¥7,255

続いて広告グループの作成が引き続きあります。後からでも設定できます。
「キャンペーンの作成」ボタンをクリックで完了です。

広告グループの作成

キャンペーンの下階層の位置づけです。設定します。

広告グループ名・・・自由に名称を設定します。
オーディエンス・・・作成したリストを選択します。
ユーザー属性・・・すべてチェック。(デフォルトのまま)
ターゲティングの自動化・・・「自動化(慎重)」(デフォルトのまま)
広告グループの入札単価・・未入力(個別に設定したい場合は入力します。)
広告を作成・・・「レスポンシブ広告」と「ディスプレイ広告のアップロード」が選択できます。※↓に詳細記載

「広告を作成」のところで、「レスポンシブ広告」と「ディスプレイ広告のアップロード」が選択できます。
リマケの広告配信は基本的にバナーです。以前はサイズごとにバナーを作成する必要がありましたが、「レスポンシブ広告」の設定を行えば広告サイズに併せて可変してくれますので、「レスポンシブ広告」だけの設定でも問題ないです。

「レスポンシブ広告」=メインの画像とロゴ画像、説明文を設定して広告配信する。
「ディスプレイ広告のアップロード」=固定サイズのバナー画像のアップして広告配信する。

※Googleのサポートの方にお聞きしましたが、最近はレスポンシブ広告1つのみを設定するケースが多くなっているとのことでした。(バナーを各サイズ作成するのが手間だからだと思います。)

私はその話を聞く前に設定していましたので、両方設定を行いました。サイズごとにバナーをしっかり作りたい場合や、ブランドイメージ醸成の目的や、見せる内容の違いに目的がある場合には、「ディスプレイ広告のアップロード」の方で配信するなど目的別で使用するとういう感じです。

広告設定を行い保存すると、広告の審査があります。審査完了まで数時間程度かかります。問題なく審査が通れば広告配信開始されます。

広告ごとにクリック率や単価が違ってきますので、数日データを見てから配信調整を行うと良いです。(あまりにも数値がクリック率が低いものや、クリック単価が高いものは配信停止にしたり)

以上でリマケ広告の配信設定は完了です。

Googleのサポートで聞いたやっておいた方が良い設定

現在、アドワーズを始めた人向けにGoogleが数週間サポートを行っています。そこで聞いた設定内容を紹介しておきます。

特定のコンテンツで表示させない

広告の配信されるサイトやページで配信対象を除外する設定が行えます。性的なものやデリケートなコンテンツではコンバージョンの質も落ちたり、コンバージョンの率自体悪いケースもあるようです。そういったコンテンツで広告配信させない設定を行えます。

今回のような掲載申込みでは、私に対応いただいたサポートの方は、基本的に除外設定をおすすめしていますとのことでした。

「すべてのキャンペーン」-「{キャンペーン}」-「プレースメント」-「コンテンツの除外」で「デリケートなコンテンツ」すべてにチェック。


「スクロールしなければ見えない位置」にもチェックを入れた方が良いとおっしゃっていましたが、こちらに関しては数日データを見てから検討しようと思いました。

アプリで表示させない

何も設定していないデフォルトでは、アプリにも広告配信されます。1日の費用を大きく出していない場合や、配信先の質を上げたい場合にはアプリでの表示を除外するのもオススメですとのことでした。

「すべてのキャンペーン」-「{キャンペーン}」-「設定」-「その他の設定」で adsenseformobileapps.comを追加します。


「複数のプレースメントを入力」の箇所にadsenseformobileapps.comを入力し、「1個のプレースメントを追加」をクリックします。

色々なところで広く配信したい場合は除外する必要はないと思います。キャンペーンごとに設定する必要があります。